カウンセラーに必要な技術−人の話を聞き出す「聞き上手」になる方法

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研修生

岡崎先生!私にカウンセリングのテクニックを教えて下さい!
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Dr.岡崎

急にどうしたの?
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研修生

実は悩んでる友だちがいるんですけど、私は話すのが得意じゃないので、その子の話をちゃんと聞いてあげるためにはどうしたらいいのか、先生のアドバイスが欲しいんです。
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Dr.岡崎

なるほど。そういうことなら、今日は誰でも使えてとても役立つ「心理カウンセラーの聞く技術」を一緒に身につけていこうか。

この記事では、プロのカウンセラーの持つ「聞く技術」を紹介していきます。

ここに書いていることをしっかりと理解し、少しずつでもいいので自分のものにしていきましょう。
そうすれば、あなたはすぐに聞き上手になることができます。

それでは、プロのカウンセラーのような聞き上手になる為のポイントを学んでいきましょう。

カウンセラー・聞き上手の鉄則:相手の話を聞き出すためには話さない

まずはじめに、ほとんどの人は聞くよりも話すほうが好きです。

相手の話を聞いている時でも、気になることや話したいことがあると、話し手になろうとしてしまいます。

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研修生

え?でも私、人と話すの苦手なんですけど…。
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Dr.岡崎

そうだね。人と話すのが苦手な人って結構いるんだよね。
でも、仲のいい友だちや家族と話している時って話しててラクで楽しいし「自分の話も聞いて」って思わないかな?
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研修生

あー、確かにそれはあります。

これは、人は話を聞いている時よりも、話している方が心理的に楽だからです。
悩んだ時、人に話すと楽になるし、いい事や嬉しいことがあれば人に話したくなることからもよくわかります。

逆に聞くことに焦点を当てると、
音楽やテレビ、ラジオなどの一方通行のものを聞く時には負担を感じません。

しかし、たとえ恋人の話を聞いている時でも、何時間も聞いていれば自分も話したくなります。
なぜなら、対話とは相手の話や気持ちを理解しなければいけない負担が、聞き手に生まれるからです。

つまり聞き上手になるには、相手の気持ちを負担に感じず、こちらから話したくならないような訓練が必要なのです。

聞き上手になる為の「話さない」特訓

  1. 誰でもいいので、ターゲットを設定します。
  2. そのターゲットと会話する時、挨拶を終えたらまずあなたはゆったりと構えていてください。
    すると、相手は自分からあなたに話し出すでしょう。
  3. あなたは、相手の話を素直に聞きましょう。相手の話には相づちをして、それ以外は喋りません。
    これで「相手:話す、あなた:聞く」の構図が出来上がります。
  4. 意見を聞かれた時は、自分の意見を簡潔に一行以内で答えます。答えが見つからない時は「そうだなー」と言って考えましょう。
    相手は30秒もせずに自分の意見を話したり、あなたに言って欲しい答えを提示してくるでしょう。
    (この時、できるだけ沈黙を気まずく感じさせないようしましょう)

聞き上手になりたいということは、相手の話を聞きたいということですよね?

相手の話を聞きたいのに、あなたが喋っていては相手は話すことができないと思いませんか?

Point聞きたいことがあれば、言葉少なに話題を誘導してあげて、あくまで話し手は相手にしておくことを忘れないようにしましょう。

聞き上手の法則:カウンセラーでも真剣に聞けるのは、1時間以内

人の話を集中しながら聞くと、とても疲れますよね。

なぜなら、聞き手は話し手の何倍も疲れるからです。

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研修生

え、でも友だちと徹夜で電話したりもするけど、そんなに疲れたりしないような…
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Dr.岡崎

その通り。でもそれは友だち同士で、上下関係のない同じレベルでの会話だからなんだ。

友だち同士での会話は、通常あなたと友達が同じレベルで話し、聞き手と話し手の関係を交代しながら話しています。
聞き手の時の疲れは、話し手になった時に解消できるのです。

プロのカウンセラーが相談者の話を聞く時間は、1回50分から1時間です。心の中に関しての話は、聞く方も話す方も、他人同士ならこれが限界だからです。

また、カウンセリングは、週に1度、約1時間で行われ、場合によって1年、2年と長い期間で進められます。

カウンセリングを受けたからといって、人はそんなに早くは変われないからです。

Point人の話を真剣に聞けるのは、1時間以内

聞き上手の技術:聞き上手は相づちを打つ

普通の人でもTVのインタビュアーでも、カウンセラーほど相づちを入れる人はいません。それは、耳では聞いているのに頭では話すモードになっているからです。

これは、相手が話しているときに、聞き手が次の質問や自分の話すことを考えていたり、相手の話に刺激を受けて、自分自身のことを考えているのが理由です。

討論会の場で、相手方の話を聞くときに相づちを打つ人はほとんどいません。

なぜなら、相づちを打とうとすると、相手の話を聞くハメになり自分の主張ができなくなるし、相づちが納得のサインと受け取られるかもしれないからです。

逆に考えると、

Point相手に「話をよく聞いているよ」と伝える最良のコミュニケーション手段は、相づちを打つことです。

話がはずむためには、聞き手が話を肯定的に受け取ることが大切です。自分の話を否定的に聞かれていることがわかると、話し手は話す気がしなくなってしまうからです。

聞き上手になる為の「相づちを打つ」特訓

・相手が話している時、自分の相づちを注意深くチェック・意識しながら話を聞くこと。

※カウンセラー・聞き上手の姿勢:相手の意見・考えを認める

聞き上手になるには相づちが大切だとお分かりいただけたと思います。
しかし、相手の話を認めなければ、誠意ある相づちを打つことは難しいです。

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研修生

えっと…どういうことですか?
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Dr.岡崎

ちょっと分かりづらかったね。それじゃあ、実際にこれからの会話に相づちをうってみようか。
君は確か、カエルが苦手だったよね?
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研修生

え、はい。
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Dr.岡崎

いやー、にしてもアマガエルってほんと可愛いよね!
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研修生

えっ…あ、そうですね。
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Dr.岡崎

あのクリッとしたつぶらな瞳。
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研修生

カワイイデスヨネー。
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Dr.岡崎

手に乗せたときのひんやり感とか最高だよね!
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研修生

・・・

このように、自分が思ってないことについては賛同できないので、相づちにぎこちなさがあったり、抵抗があったりします。

ですが、相手の言うこと全てに賛成することはできませんよね?

ここで、特に大切になるのが「受け入れる姿勢」です。

受け入れるというのは、相手の話に賛成するという意味ではありません。あなたは話し手ではないのでそれは難しいことです。

しかし、それは相手の意見であると認めてあげることはできませんか?

つまり「受け入れる姿勢」とは、

Point相手の話すことは、相手の意見・考えであるということを認めてあげるということです。

この姿勢を持って聞けば、たとえ相手が殺人犯であったとして、「私はなんとなくムカついたから殺意が沸いたのだ」と、あなたには理解不能なことを言っていたとしても相づちは打てます。

それは、殺人犯にはそういった意見があると殺人犯の気持ちとして認めているのであり、あなたが賛同するかどうかは別問題だからです。

このように、優秀な聞き手には「自他の区別」が要求されます。

相手の話を聞くときには自分の意見は出さず、相手の気持ちを肯定しながら聞いているのです。
これができているときには、相づちを違和感なく打つことができます。

しかし、相手の話が聞けなくなってくると、相づちが出なくなります。
相づちのかわりに出てくるのが、「しかし」とか「けれど」「でも」という、逆接の言葉です。

この言葉に自分で気づいたら、気をつけましょう。

今あなたがするべき事は、相手の意見を変えることではなく、相手の気持ちを聞くことだからです。

説得は聞いた後からでもできますが、話を遮られた相手は、それ以上自分の考えを話してくれなくなるかもしれません。

はたして、相手の考えを理解できずに説得ができるでしょうか?

聞き上手になる為の「認める・受け入れる」特訓

・話し手の話すことは、話し手の意見であると認める姿勢で聞く。

・相手の話を遮らず、最後まで聞く。

・自分は話し始め、文頭になんと言って話し始めているか気にしてみる。

まとめ:カウンセラーのような聞き上手になる方法 第一章

  • 聞き手に徹して、話すのは最小限にしましょう
  • 聞き手に徹して1度に集中して聞ける適性時間は1時間
  • 話し手の話をうながすために相づちをうつ
  • 話し手の話すことは、話し手の意見であると認める

この4つが本章の要点になります。
特に、聞き手としての姿勢を身につけることはとても重要なことだと考えます。

この姿勢を身につけることが出来れば、聞き手という立場だけでなく、日常生活における心理的ストレスが大きく軽減するからです。

他人の心ない言葉に怒ったり悲しんだりすることも減るし、他人の言葉に一喜一憂して心を振り回される事も少なくなると思います。

話が逸れましたが、これらの要点をひとつずつ身につけていくことで、あなたは確実に聞き上手になることができるでしょう。

大切なのは成果を急がないことです。

また、こうしたことが上手くいくようになると、自分の在り方を変えることによって相手の行動を変えることができるのだと実感できるでしょう。

頑張って下さい。